東京にいる時も大阪にいる時も、もっと言えばジャカルタにいても違和感なく、日々有意義な時間を過ごしています。正に生きている事自体有難いものです。しかし、同じ物を見ても、その感じ方は人によって違うので、結局は人それぞれの心がそれを決めているのです。
人間は地上では旅を続けるが如く生きますが、本当の故郷は天にあり、信仰をもっと抱くべきではないでしょうか。心の故郷は目に見えない無形のものです。ビジネスでもそうした観点が必要です。
以前ポートフォリオ経営の話をしましたが、八木春グループでは和歌山の養殖ビジネスをコロナ禍から支援してきました。それがなかなか芽が出ず、今回手を引く事とします。3年やるだけやりましたが、仕方ありません。
もちろん成功する可能性はまだ残っていますが、シーライフラボへの支援は研究開発で終える事となります。
養殖も繊維同様、水質が大事で、特に輸入エビは薬品漬けと聞いています。菌が発生するとすぐに死んでしまうようなので、電解水やファインバブルの技術が生かせる分野でした。今回はそれ以上に温暖化による影響が大きく、カビまで発生しました。
和歌山の地方創生に役立つとっかかりとなればと思いましたが、また他の手を探ります。ポートフォリオはその都度組み替えるものです。
(京セラ本社にある稲盛ライブラリーを訪問しました)
ところで不動産を核に目に見える有形資産は収益を生み出してくれてますが、無形資産である知財を生かした戦略をもっと考えるべきとここに来て強く感じます。
我々は技術を直接持っておらず、どうしてもアイディアや商標の知財になってしまいますが、やはり知識労働がメインの会社です。これもポートフォリオをどう組むかです。
日本には5人ほどしか従業員もいないので、情報や知識を武器として顧客に寄り添う営業ができないと受注できません。マーケティングが大事なのは言うまでもなく、限られたリソースで最大の成果を上げる必要があります。
そこで今回は八木春といったコーポレートブランドに、まずはecodenico(エコでニコ)という事業ブランドをどう育てていくか考え抜く事となりました。幸いecodenicoはSt Regisで高い評価を得ています。ジャカルタから逆輸入するイメージになりますが、ecodenico事業はホテルランドリーだけで終わりません。
「未来を紡ぐ、かしこいせんたく」八木春としては、未来の社会・顧客ニーズや課題を定める必要があります。箕面船場に出来るBrilliaで、ビルメン清掃やコインランドリーサービスをやる事にもなっており、ecodenicoはホテル以外にマンションもターゲットになります。
いずれにしても最後は人に尽きるので、人的資本も同様ニコッとありたいものです!