先週改めて働く目的について、働く時間はどれぐらいかといういう計算をしながら考えてみたのですが、一言でいうと「人生を楽しむ」という事に尽きます。仕事を通して生活を豊かにし、人生を謳歌できたら幸せだと思いませんか?
そうなると仕事を義務と思う必要がなく、仕事そのものが楽しいというものに変わっていきます。では、仕事ってチームワークだと思うんですが、何を目標にするのかというと、やっぱりお客さんを喜ばせる事になります。
人によってはお客さんとダイレクトに繋がっていないので、私は事務だとか内勤だとかデスクワークを主とする職務もあると思うんですが、これも何のためにやっているかというとお客さんとの関係を良好にするためです。
製造業だろうが、技術会社だろうが、どんな会社でもお客さんがいて、それでお金を頂く訳ですから、顧客第一主義は当然で、それが上司であったり、極端な話社長であったり、内部ばかりに顔を向けている組織はおかしくなります。
(洗浄総合展で協力してもらったがんこ本舗社長と)
東京で展示会に出展し、大盛況でしたが、これもメーカー(仕入先)さんの協力があっての事でした。電解水に洗剤、ナノバブルと商品をラインアップしたのですが、ある電解水メーカーさんは率先して接客し、自社の商品でないものまでも説明してくれてました。
私はこのメーカーさんの社員に非常に感銘を受けたのですが、何故なら正に顧客第一主義を実践していたからです。お客さんが喜ぶのであれば、自分の得にならない事もやるという顧客志向がサービスのあるべき姿だからです。
また逆にこの社員さんは、自社の電解水商品だけではお客さんに応えられない所、洗剤を提案する事で問題を解決し、喜びを感じていたに違いありません。
我々商人は、お客さんと仕入れ先さんとの間に立って役に立つのが仕事です。私は社会人成り立ての頃、生命保険会社に勤務していたのですが、自社の商品に不満を感じ、また上司の顔色ばかり伺う官僚主義に辟易していました。生命保険会社というのはメーカーの立場でして、複数の会社を取り扱う代理店になって初めて顧客第一主義を実現できたのです。
八木春は以前タオル問屋でしたが、何故タオル商売が終焉したかというと、メーカーの販売代理では限界があったからです。マーケットインで考えれば、タオル屋ではありません。誤解を生むようですが、顧客第一主義というのは顧客の言いなりになる事でもありません。
昨今カスハラなどという問題が生じてますが、本当のお客さんというのは「三方よし」を理解し、共存共栄できるステイクホルダーです。言葉尻だけでは分からない顧客第一主義について考えてみました。