新年度がスタートしたと言いますが、計画が月初に間に合わず、結局今週経営方針発表会で新年度計画の発表になりました。それにしても5割ぐらいの出来なので、まだ計画確定に向けて続けています。
八木春株式会社の決算が4月末の時は、ゴールデンウィークで全く計画が立たなかったのと比べたらまだいいですが、中小企業の経営計画策定と言ったらまだこんなものです。経営計画すら立てない企業が沢山あります。
経営方針発表会はもちろん開催するのが当たり前ですが、月次経営会議や週次、日次決算という経営管理が出来ていない所はいつ破綻してもおかしくありません。なぜなら日々状況が変わるので、当然その時その時に応じて対策を講じないといけないからです。
八木春グループは幸い月次決算は月初早めに出てきますが、月半ばではもう手を打つには遅すぎます。計画との乖離、ギャップに対して対応するのが仕事と言えます。今回も、個々人の現状レベルとリーダーレベルのギャップについて対策案を示しました。
(東京の浜町公園には桜が綺麗に咲き乱れる)
ところでテックコーポレーションという電解水メーカーが3月に破綻し、業界内に衝撃が走っています。電解水の技術に出会ったのはこの会社のお陰だったのですが、ちょっと売上に固執して度が過ぎていたように感じます。中小の域を超えて中堅企業となっていましたが、やはりダム式経営を知らなかったと言えます。
八木春は創業以来堅実経営で、創業者が存命中は無借金でした。残念ながら相続対策で本社ビルを大きく構えた時に銀行に薦められて29年ほど前に大きく借入を起こし、それが一つの転機だったと思います。しかし私の代で昨年1月に本社ビルを売却し、実質無借金に戻しました。
失敗を許容する文化を日本でも実現させたいと思っていますが、今回のテックコーポレーションの破綻劇を我々は反面教師として捉え、新年度はチャンスに転じさせたい所です。