経済成長が停滞しており、円安によって日本の評価を嘆く人もいますが、株価は4万円越えをキープし、上場企業の業績もいい事から悲観ばかりすべきではないと思います。今や世界的には「人新世」といって驚異的な人口増による地球環境の変化が言われており、日本の少子化問題は局地的に見えます。
少なくともアジアの時代と言われており、日本の役割は非常に重要です。特に大事なのは、全国の従業員約7割を支える中小法人だと思います。マーケットは競争ではありますが、共存共栄が理想です。その為には同業で固まるのでなく、異業種間でイノベーションを起こすといいのではないでしょうか。
我が社は元々タオル卸から始まり、不動産業もやっていた事から街づくりに取り組んでいますが、海外でランドリー事業に取り組み、業界を超えた活動を得意としています。また、インドネシアという国の選定は最適でした。
親日かつ新興国で日本と真逆の人口構造、日本とインドネシアという両極端な国で事業ができると均衡が取れます。狭い世界では当たり前が、当たり前ではなくなるのです。この視点は重要です。
かと言って大成功しているかというとまだまだ知れているのですが、パラダイムシフトと言われるように固定観念を破ることが可能になります。
それにしても現在の円安は、リーマンショック以来の為替インパクトです。当時は急激な円高でデリバティブ問題が社会現象になりました。優良な中小法人が銀行に狙われていたとも言われ、八木春も存続の危機に陥ったのです。今でも忘れられません。当時の会長は食事が喉を通らなくなり、自殺しかねない程でした。
その結果、私が社長に就任したのですが、当時の役員は全員退任となりました。その後2013年まで生きた心地なく為替問題と戦い、銀行とはADRから裁判までして交渉しました。では、今回の円安はどうなんでしょうか。
円安だけでなく資源高が加わり、急激な物価高となっています。これは海外投資している場合ではなく、逆に日本から海外へ売り込むチャンスかもしれません。ドル保有者からすると、日本へ投資環境としては言う事ありません。
(ダマンリュミエールで構えた厨房には、色んな仕掛けをしている)
大阪KITTEに「ダマンリュミエール」という我々の店舗が、今月末遂に出来上がります。フランスの高級紅茶ブランド「ダマンフレール」を提供しますが、これってドル保有者からしたら高くないのかもしれません(笑)
なぜ八木春が紅茶屋さんをと又言われそうですが、一つは日本のせちがらいライフスタイルから生活の質(QOL)を向上させる目的があります。もう一つは、日本の価値である衛生管理等の安心安全を通して世界にPRする為です。水は全てナノバブル、手洗い・野菜・まな板等は電解水、食器洗いは生分解性のある洗剤「すっきりパンチ」を利用します。
最後にやはり、働く人たちの幸せや、今でいうウェルビーイングでしょうか。八木春を支えてくれた人たちへの恩を忘れず、恩送りの実践をしていかないといけません。