経営と同時に心のあり方を学んできましたが、日本語で頭と心は違う使い方をします。頭では理解できても心から思っているかどうかという話です。知識と言動の差はここから生まれます。
結局私も頭でっかちになって言行一致しないと、人間性を高めている事にならないのです。いくら「三方よし」と言っても、相手に違う受け取り方をされると何にもなりません。
日本にいると海外事業は遠隔になるので、日頃の活動が全て見えず、メールやLINEでは誤解を生みます。非常に不健康です(笑)
いくら信頼関係がベースにあっても、最低オンライン会議を利用しないと真意が伝わりません。相手の表情など見えない中で、言葉だけで伝えるのは限界があります。
一方言葉にしなければいけないのも事実で、思っているだけでは心の様相は明らかではありません。だから言葉磨きは重要です。目的や意図を明確にする必要があります。受け取り方がそれぞれだからです。
本来良き思いで取り組んでいても対立を生んでうまくいかないのは、そのせいではないでしょうか。
(東京で両国高校の同級生と懇親する)
税金に対する考え方で、経営というのは大きく違います。利益に対する税金を払えば自己資本として蓄積されるので、決して税金を払わないよう知識を駆使する意味はありません。
しかし、法人税に限らず、個人所得税、相続税を節税する事は必要と言われています。ちなみに日本は消費税について嫌悪感が高い国民性の気がしますが、海外では付加価値税(VAT)とよく言われ、日本が決して高くない事に気づきます。
このVATの仕組みは個人から法人が仮受けで預かり、それを国に収めるものです。日本ではインボイス制度がようやく整いましたが、実はインドネシアの方が先にその制度が出来ており、以前びっくりした事がありました。
我々はホテルからタオルリネン等のクリーニングを請け負っていたのですが、ホテルがVATを支払わないのです。バリのホテルに泊まったら分かりますが、VAT以外にもサービス税などプラスで観光客は支払っています。彼らは脱税しているとしか思えませんでした。
その仮受がないのに税務署は我々に払うように言ってきたりするので、インドネシアという国が常識では通用しないと今では認識しております。