相変わらず東京大阪を行き来する月末月初です。商人というのは安住しないものと覚悟していますが、本社事務所を12月1日で遂に移転するので、今月はなるべく大阪を多めにしないと流石に引越しはこなせそうにないように思います。
本社となるとやっぱり会社の顔ですし、2030年に100周年を迎える八木春グループとして節目の拠点となるに相応わしい構えが必要です。長年本町に浸ってきましたが、今回は少し北側になる淀屋橋でどのような変化を起こせるでしょうか。
今の課題としては八木春産業は箕面船場を中心舞台としていますが、そこに拠点がありません。来年はいよいよ箕面船場にも何か構えないと不都合です。そろそろ来年以降の見通しがどうなっていくか考える時期になりました。
海外事業もどうやらタムリンナインプロジェクトが走り出しそうですし、国内もダマンリュミエールに続く次の案件が入ってきています。銀行さんとも相談しながら、どんな手を打つか決めたいと思います。さっそく下期計画を話しておきました。
そんな中11月1日に船場ビジネス倶楽部を箕面船場で開催し、宮田運輸の宮田会長に講演頂きました。25名ほど経営者が集まったのですが、濃厚な話に感動された方が多く、また宮田さんの思いはもう神がかっております。繊維団地の物流という側面に励みとなる価値を見出せる内容でした。
(11月1日は紅茶の日でしたので、開会時にダマンリュにエールの紅茶を紹介する)
従業員のドライバーが事故を起こした時に、もうトラックが無くなったらいいのではという発想からトラックを生かすという発想への転換。「社内の事を社内だけで考える時代は終わり」と言い切って、みらい会議に社外の人まで来てもらう実践。
極め付けはこどもミュージーアムプロジェクトで、共感の和を業界内外に広げている事ですですが、彼の一番素晴らしい事は従業員さんを信じて、その良心を引き出す力です。数字を詰める事なく、後から付いてくるのです。従業員さんが主体的に自走し、いわゆる大家族主義が実現しています。
(こどもの絵をトラックにラッピングすることが、自販機や施設など業界内外に広まっている)
今回改めて感じたのが、船場ビジネス倶楽部の参加者で温かな空気に包まれた場が生まれたという、有難い体験でした。心を洗い、良心と良心が触れ合って心が高まるというのは、まさにこういう事を言うのではないでしょうか。
昨日の今日、その余韻が残っていたのがさっそく現実に戻った訳ですが、その感覚だけは忘れないようにしたいものです。