いかに人の良心を引き出すか、と言われて心がけようと思っても癖はなかなか変わらないので、癖を理解する事から入らないといけません。東京大阪と移動しながら、家族や従業員と交わりました。
長女とは千葉で彼女と2回目のゴルフをして、帰りの渋滞地獄を味わっています。東京は相変わらず暮らしがいいとは言えません。
大阪では従業員との懇親前に下期計画と数字を説明し、労働生産性を高める話をしてます。今期から付加価値額と時間当採算を経営会議でも確認していますが、グループで業態が違うので様々です。
やはり不動産業は人手がかからず生産性が高いのですが、労働集約型の事業になるとどうしても生産性が下がります。今年初めて挑戦した飲食業も、やはり労働生産性が高い業種とは言えません。
海外事業は出していないのですが、色んな経営指標がある中、現在日本経済の最大の課題は生産性の低さと言われています。これは今までのデフレマインドと、商品の値決めに起因する問題だと私は思っています。そこにいち早く脱却したユニクロなどは安売りをやめて、付加価値の高い商品を売り続けています。
(大阪で、信金のビジネスマッチング展示会に出展)
結局繊維業界でも流通業界でも高い生産性を上げる事は可能です。セブン&アイが付加価値を高めるのに成功したのは、セブンプレミアムというPBを開発した事が最大の要因です。
と言う事で、相変わらず数字から入ってしまうのが私の癖で、本当に人の良心を一番に考えているのかという批判はつきまといます。今回「会社のために働く時代は終わった」と言って、自分の人生を考えてもらうよう促しましたが、伝わったかどうか...
会社というのは数字が結果として出ますが、未来会計で数字を作っていく仕組みです。それより大事なのは人の命であって、会社で命を全うするのはおかしな話です。志や夢といったやりたい事や人生は楽しむ為にあり、働く目的はその実現です。
都会が生産性が高いなら、地方で生きがいやりがいを実現し、都会の生産性に負けない努力をしようじゃありませんか。都会は暮らしがいいとは思いません(笑)
「自分よし、会社よし、世間よし」の三方よしでいきましょう。「楽しくなければ仕事ではない」