「正義と慈悲」という重いタイトルを見て、どう感じるでしょうか?モラロジー道徳教育財団の論文講座では、その件について連日学びました。道徳一つとっても「普通道徳」ではなく「最高道徳」を唱えるので、意味深いものがあります。
「正義」というのは誰もが普遍的に正しいものだと思うものですが、これも「人間的正義」と「宇宙的正義」に分かれるそうです。人間的正義の正義の反対は、「もう一つの正義」だと教わりました。
何のことを言っているか分からないと思いますが、正義を盾に主張する人にとって相手方にも正義があるというのです。要は人間的正義は対立するので、慈悲をもって宇宙的正義に昇華する必要があるようです。
「破邪顕正」という難しい言葉を教わりましたが、この誤りを打ち破って正しい見解を打ち出すのでは、衝突を免れないと言います。そこで詰まる所、違いを認める事が大事になります。
(柏本部にある廣池千九郎の銅像とその記念館)
確かに立場が違えば、その人の正義は変わります。なんか難しい事言うなぁと思ったのですが、なんて事はない、私が学んだ「君子は和して同ぜず。小人は同じて和せず」の論語と同じです。
同意することが和ではなく、他者との違いを受け入れる事が和という考えです。「違見」は非常に大事です。
他にも道徳が遠ざけられたのは、強制されたので道徳的行為をすると損すると誤解されたからと学びました。そもそも道徳は人のためと言いながら、自分を助けるものです。
今期「感謝脳」を掲げましたが、感謝すると幸せホルモンが分泌されるので、幸福度が高まります。見返りを求めない慈悲や愛の心の実践が、最高道徳と言われるものだそうです。
道徳的行為をする事によって、皆が幸せになってもらいたいものです。