大阪と東京で望年会を終えました。大家族主義でやっていますが、この会社というコミュニティでどれだけ強い絆を作れるのかが大事に思います。
基本的にガラス張り経営で社長と社員の距離が近く、素早く機動性があるのが我々の武器です。中小法人は大企業とそこで勝負しないと、相手に飲み込まれます。
発祥が繊維企業なので繊維業界に貢献したい気持ちが大きいのですが、現在繊維の知識がある従業員がいないので、外部パートナーとやるしかありません。
また箕面船場は繊維団地なので、組合員と付き合うにはそうした会話も必要です。しかも海外で展開しているホテルランドリーも基本ファブリックケアの仕事ですので、繊維の構造から分かっていないと表面上の作業になりかねません。

(今年から参加しているCOM俱楽部は、茨城CCで最後のゴルフコンペ)
そんな中、大阪から東京に向かう途中の新幹線で、ショッキングなニュースが飛び込んできました。繊維団地の副理事長の会社が破綻し、会社更生法を申請する事となったというのです。(→東京商工リサーチの記事)
それにしても2021年には債務超過になっているというのに繊維団地組合として把握できていなかったのか、何故副理事長に指名したのか疑問ではあります。
繊維業界が衰退しているとかいうより、これは個別の問題であり、市場における生存競争で新陳代謝された結果に過ぎないと思います。借入依存の経営の、成れの果てと言えます。
結局大家族主義という道徳と、堅実な財務体質という経済は一体な所、拡大思考に偏って歪な構造になり、破綻の道へと向かったのです。「道経一体」という原理原則を守らないといけません。
「ダム式経営」と言われますが、身の丈をしっかり考え、急拡大はいらないのです。徳俵に足がかかっているという思いで火事場の馬鹿力を発揮する必要はありつつ、土俵の真ん中で相撲は取るものです。
古くは渋沢栄一から松下幸之助、稲盛和夫まで、日本式経営は王道であり、欧米の覇道とはやり方が違うのです。三方よしに大家族主義やダム式経営といった、日本はこれだけ立派な経済思想を持っているのに、一体何をしているのかです。
これは日本国内でも伝えていかないと、次の事例がいつ出るとは限りませんね...
