BLOG
ブログ

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

 ついに東京オリンピックが開会しました。生まれて初めて日本のオリンピックを経験するんですが、ジャカルタでアジア大会も経験し、さすがに感傷的にはなりません(笑)

 そうは言っても世界各国が日本を注視するので、日本の様子がどう伝えられるか経済的にも大事なイベントです。開会式は無観客でしたが、かなり費用がかかっていると思います。競技場は柱のない建築で先端技術が詰まっているようです。

 世の中一億総評論家というのか、ああだこうだいう人が後を絶えません。なんか現象を見て一々そんな事言ってるようなら、その背景とか経緯を知った方がいいように思います。日本の今があるのも先人のお陰ではないでしょうか。

 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という格言があります。日本人の「歴史」は教科書で記憶するだけのものですが、本当はそうではありません。知恵が詰まっています。

 明治維新で開国後、日本は欧米の文化を取り入れ、個人主義がどんどん進んできました。今や年功序列や終身雇用は崩壊しています。では、今後転職しないで一企業で働き続ける事はなくなるでしょうか。もし一企業で働き続けるとしたら、それは何故でしょう。

(箕面の山から大阪を望む)

 日本には社風とか企業文化というものが独自で存在するように思います、八木春には八木春の社風や企業文化があり、それは90年を超える歴史が培ってきたものです。企業は30年で殆ど無くなるというのに、その3倍を超えて続いているのです。

 日本は長寿企業が多く、100年以上続く企業は3万社あり、世界の40%以上占めるようです。同族企業を問題視する人もいますが、逆にファミリービジネスと言って注目されています。続くのは理由があるのです。信用がなければ続きません。

 この信用というのは見えないので、測ることができません。どうしても財務や戦略戦術といった見えるもので企業を測りがちですが、信用は簡単に築くことはできません。また、逆にあっという間に失うものでもあります。

 もし長く企業で働くとしたら、この社風や見えないものに惹きつけられて個人のキャリアだけでない人生を選択するのではないでしょうか。

 そうこうしているうちにオリンピックの試合を見てると、選手の涙に感動してしまいました、開会式では感傷的にはならなかったですが、やっぱりスポーツは純粋でいいですね。我々も負けず、努力しないといけません。。。