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土地区画整理事業か街づくりか

 先週土地区画整理事業について書きましたが、基本的には街づくりと言えます。何故過去を振り返るかという問題は、私は「反省」をベースとして現在を捉え直し、未来を描くからです。同じ事を繰り返すというのは発展性に欠け、失敗とは「過ちて改めざる、これを過ちという」と論語にあるように、失敗そのものが悪いわけではないと思います。  

  と考えていたら、ある方よりE.H.カーの「歴史とは何か」という本を渡されました。まだ全て読んでいないので触りしか分からないのですが、歴史的事実というのは歴史家の解釈によると書いてあり、大変興味深い所です。  

 今回の箕面船場の街づくりは地域の歴史の1ページとして残ると述べましたが、後世の歴史家がどう解釈するかで歴史的事実となるという事です。では、私がここでブログとして残したものはどう解釈されるかって思うと責任を感じ、感情に任せて述べる事はできません。では、ここまで何故長引く問題となったかというのは、それぞれの言い分があり、正解がない世界だからです。  

  時間の観念の薄い役所と、時間にお金を稼がせる民間では相容れないのは当然でしょう。また、年配者と若者では見える世界も違います。主役はそこで暮らす市民や、学ぶ学生のはずですが、権力者が権力者の視点で判断します。本当に権力者なのでしょうか。代弁者でないと立場を誤解しかねません。 

(箕面の山から見た景色)

  私は「遊・学・働」というコンセプトを、時代が求めるコンパクトシティにイメージしていますが、土地区画整理事業も所詮ハードの問題であり、現在進行中の更地の上に立てる建物も結局箱物です。そこで誰が旗を振り、責任を全うするかというと政治家ではありません。現に箕面市長は昨年変わりました。  

  やはり民間の経営者でないと、税金からお金をもらっている役人もサラリーマンに過ぎません。公共事業も民間が担う事業なのです。そうでなければゼネコンと癒着したものになりかねません。

 「スポーツ&ヘルス」というコンセプトは箕面市に以前からありますが、なら、誰か経営者を連れてこないと実現しないでしょう。このままでは多分箱物を作って、後世に何故こんなの作ったのかと言われかねない問題です。事業をした事をない人が頭で考える事はそんなものです。私は中小法人の経営者に過ぎませんが、失敗の数は誇れます。やっぱり今年も過去の反省から始まったようです。