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現場・現物・現実の基本

 中国出張に行ってきました。やはり改めて思いましたが、ニュースや人聞きで知るのと現実は大きな開きがあります。私は以前中国にタオルの仕入れに行ってた頃、狭い業界日本人の噂話に辟易した記憶があります。

 それ依頼、人の話をそのまま鵜呑みにしなくなり、自分の目で確かめた事しか信じません。現場主義という言葉もありますが、現物・現実を自分で確認する事にしています。

 一方データも重視します。これは裏付けです。三現主義にデータで裏付けできたら、もう怖いものはありません。中国は世界2位の経済大国です。円安のせいかドイツにも追い抜かれたと言われる日本ですが、もはやGDP規模では敵わない国です。

 今回はその現実をまざまざと感じました。上海の街中でファーウェイの大型店舗を見たんですが、何とEVまで売っていました。確かグーグルかアップルか断念したように聞きましたが、中国はもはや世界の工場です。深圳には、世界一のEVメーカーBYDがあります。

(これがファーウェイのコネクテッドカー)

 それだけではありません。バイトダンスやテンセント、アリババと皆深圳に揃っていて完全にデジタル先進都市です。ちなみにお金も電子化が進んでいるので泥棒が発生せず、都市部は監視カメラもあって治安はいいと言います。報道イメージと全く違います。

 ちょうど日本人男児が深圳で刺殺された事件で日本は大騒ぎになっていたので、ニュースには意図的なものを感じます。中国でもメディアに制限があり、特にインターネットはグーグルもLINEも使えません。米中対立による分断の影響でしょうか。

 グルーバル化の波に水を刺された感じがします。上海から蘇州へ向かってクリーニングマシンの製造工場を訪問しましたが、何とロシアが売れていると言います。これもヨーロッパがロシアと現在分断しているせいで、中国にチャンスが生まれているのです。

(左手の工場オーナー胡さんに地元蘇州の観光地を案内してもらう。右手は陳さん)

 戦争と言い、この分断の現実は残念な話です。三方よしが世界に広まりますように。

    今回は深圳から新幹線で従業員の陳さんの実家へ向い、彼女の家族とも挨拶できました。汕尾(サンビ)という南方の、海に面した非常に暖かい地域で、マンションもかなり開発されていました。

 日本のお土産に北斎のプリント手拭いをお母様にあげたんですが、理解してもらえたかどうか(笑)...

  それにしても久しぶりの中国出張を無事に過ごせたのは陳さんのお陰で、彼女がいなかったら流石に大変だった気がします。この場を借りて感謝申し上げます。

 最後は帰国日にジャカルタとつないでミーティングして終了しましたが、出張前の目的を達成できたかどうかは、ご想像にお任せします。

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