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リスクや失敗の許容

 もう年末に差し掛かる雰囲気の中、改めて気づいた事があります。リスクは取らないというのが、世の中一般的にいいと思われているようです。

 これに関して以前考えた事があり、ノーリスクというのは思い過ごしに過ぎないという結論に達しました。  

 リスクのないものというのは、どこかでリスクを取る必要があるのに、あたかもリスクを取っていないように思っているのに過ぎません。失敗も同様です。失敗を許容する社風を作ろうと思っているのですが、何故ならどんな事でも失敗はつきものだからです。  

 日本は保守的な考えに染まり、金融商品なども利回りが保証されているものしか預けません。しかし、これは金融機関が保証しているに過ぎず、預けた先が破綻したら本来は自己責任です。商売も同様で、保証されている商売みたいなものは花が開く事はありません。  

 要するにどれだけのリスクを取れるかといった許容度を設定し、その範囲でリスクテイクするのが一番なのです。本来は、この許容度が人によって違うだけです。大事なのはリスクマネジメントとも言えます。  

 経営者は大変な責任を背負っていますが、実は雇用者のサラリーマンも保証されているかというと働いている会社の破綻というリスクがあります。運命共同体なのです。

(ついに日本橋浜町の東京オフィスが完成) 

 ところで、どうしたら失敗を許容できるのか、それはやはり、社風や文化を作るしかありません。故意で犯す失敗は論外ですが、不注意や能力不足といった失敗は防げる可能性があります。なら、失敗を報告したり、認める事が推奨されるべきです。

  そうする事で、事が大きくならないうちに失敗を迅速に修正できます。失敗から学ぶという組織にして、責任のなすり合いをするのでなく、安心して失敗できる環境を作っていきたいものです。

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