2017年にパリのメゾンエオブジェに来て以来で、ヨーロッパは久しぶりです。親や弟がイギリスに住んでいたので若かりし頃はよく来ましたが、もっぱらアジア経済が発展していくのに合わせ。欧米が縁遠くなってきました。
2019年にサンフランシスコに行った時も物価の高さに驚きましたが、今回のパリにも驚きを隠せません。円安の問題もあり、喫茶でも一人2000円ほどかかるのはびっくりしました(笑)
北イタリア(ミラノ、フィレンチェ、ベネチア)もどんな様子か分かりませんが、日本の物価は安すぎると思います。生産性が低いと言うより、値段が安いので生産性が上がらないのではないでしょうか。
今回は家族旅行だったので連れられていくことも多いのですが、高級ブランドが軒並み連なるのを見てると、日本はブランドと言ってもユニクロ筆頭に手頃なので、この差は一体何なのか考えさせられます。
ヨーロッパの歴史的な重みは高級ブランドにも感じるものがあり、日本も歴史に価値を乗せてみるのもいいでしょう。何せ長寿企業は世界一多いのです。
(ミラノにあるレオナルドダビンチの「最後の晩餐」は、何年もかけて修復したらしい)
高級品を買う一定の富裕層が日本でもいるのは確かです。もしかしたら、そのゾーンで勝負しようという日本メーカーが少ないのか、知られたブランドで言ったらオニツカタイガーぐらいしか思い浮かびません。
デザイナーブランドで言ったらKENZOが健闘しているのは感心しました。昨年来私が好んでるISSEY MIYAKEの単独店はありましたが、オニツカ同様、値段はべらぼうに高くはありません。そうそう、ミキハウスの店舗もありました(笑)
結局デフレに慣らされた日本は「どこもよりも安い」というキャッチフレーズを連発し、それが価値として評価されてしまった気がします。
それではこれから日本経済はどこに向かったらいいのでしょうか。
私としては「サービス世界一」が分かりやすく、サービスはただでなく値段をきちんと取ったらいいのです。パリでタクシーに乗りましたが、カード払い一つ面倒くさがって現金で支払いさせられました。そんなに現金がないと言ったらディスカウントしてくれて笑いましたが。
もっと我々のサービスに自信を持ち、かつサービス料金が高いと文句言わず、しっかり価値を認めていきましょう。パリ・ミラノから日本を思い、改めて感じた次第です、