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二宮尊徳と日本型経営

 先週は「先読みとVRの技術」という少々読者の役に立つ話をさせてもらいましたが、今週も引き続き有意義な情報です。実は初めてオンラインセミナーなるものを、二宮尊徳七代目子孫の中桐万里子氏を呼んで開催しました。

 船場ビジネス倶楽部というものをここ3年ほど続けてきたのですが、昨年はコロナ禍2回しか開催できませんでした。今年はどうするか主催者仲間と話し合い、オンラインで人数を集めることにしました。

 何せオンラインならば場所も問わず、時間も録画して後からも見れる事にしたら、色んな人に声をかけられます。結果、年代は20歳から70歳台まで、日本は何と遠方は小笠原から、国外はインドネシアから70名もの申し込みを得られました。

 今までの集客は20名そこそこだったのがです。その大きな要因に二宮尊徳という名前もあったでしょう。

(何とか当日に整えた会場の様子)

 中桐万里子さんの話ぶりが又絶妙でした。我々の不慣れな進行を全て吹き飛ばす程の価値がありました。やはり「道徳なき経済は罪、経済なき道徳は寝言」と言ったという、二宮金次郎ならぬ尊徳の考えには普遍的なものがあります。

 今でこそ「論語と算盤」を唱えた渋沢栄一が世間で取り上げられますが、日本は財団法人モラロジーの創設者廣池千九郎氏の「道経一体思想」が経営の根っこにあります。

 SDGsとかいう遥か以前に、我々はそのような日本型経営の歴史があるのに、それを知らないで、どれだけの間違いを繰り返すのでしょうか。未だ不正の隠蔽が判明し、経営が行き詰まる例が絶えません。

 最後に彼女がコロナ禍が収束後、元に戻るのではなく、プラスアルファの創造だと言っていたのは印象的でした。また、教育問題にも触れ、大人は子供に答えを言わず、自分で考えさせる事を仰ってました。

 再建の神様による船場の再建はいかに?有料セミナーでしたので、これ以上は悪しからず(笑)